第01章 感染症 / C. ウイルス感染症
1 / 3
Question
問題 75 「12歳の女児。頭痛、発熱と発疹が出現したが3日ほどで消失した。口腔内に発疹はなかった。その後、頸部のリンパ節腫大が続くため来院した。」 この患者が最も接触してはならないのはどれか。
  1. 1高齢者不正解
  2. 2糖尿病患者不正解
  3. 3妊娠初期の妊婦正解!
  4. 4同じ疾患の既感染者不正解
Explanation
解説
1. [誤り]高齢者は免疫力低下により感染症に注意が必要であるが、風疹における最大のリスク群は妊婦である。高齢者が風疹に罹患しても通常は予後良好であり、最も避けるべき対象ではない。
2. [誤り]糖尿病患者は易感染性があり一般的に感染症に注意が必要であるが、風疹で最も避けるべき対象は先天性風疹症候群のリスクがある妊婦である。糖尿病患者への風疹の影響は通常軽微である。
3. [正解]風疹患者が最も接触してはならないのは妊娠初期の妊婦である。妊娠初期(特に妊娠12週以内)に風疹に罹患すると、胎児に先天性風疹症候群(CRS)が生じる危険性が高い。教科書にも「妊娠中に風疹に罹患すると、胎児に奇形などを起こす危険性がある」と記載されている。CRSの3徴は白内障・感音性難聴・先天性心疾患である。
4. [誤り]同じ疾患(風疹)の既感染者は風疹に対する免疫を獲得しているため、再感染のリスクは極めて低い。接触しても問題はない。終生免疫が成立するためである。
Key Points
ポイント
  • 風疹で最も重要な問題は先天性風疹症候群(CRS)であり、妊娠初期の妊婦への感染を防ぐことが最優先。CRSの3徴は「白内障・感音性難聴・先天性心疾患」。
  • 妊娠初期ほどCRSの発症リスクが高く、妊娠12週以内の感染では約80%以上にCRSが発症するとされる。
  • 重要用語: 先天性風疹症候群(CRS), 妊娠初期, 白内障, 感音性難聴, 先天性心疾患 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶