1. [正解]本症例は麻疹(はしか)である。風邪症状と発熱(カタル期)→いったん解熱→再び高熱と全身の斑状紅色丘疹(発疹期)という二峰性発熱の経過が麻疹に特徴的である。教科書にも「発症後3〜4日にいったん解熱するが、再び高熱が出て、全身に斑状の丘疹性発疹が出現する」と記載されている。麻疹はMRワクチン(弱毒生ワクチン)で予防可能であり、教科書にも「弱毒生ワクチンを接種すると、麻疹に対する免疫が成立する」と記載されている。
2. [誤り]麻疹は空気感染(飛沫核感染)するため感染力は極めて強い。基本再生産数(R0)は12〜18と感染症の中でも最も高い部類に入る。免疫のない人が感染者と接触するとほぼ確実に感染する。
3. [誤り]麻疹は空気感染(飛沫核感染)であり、経口感染ではない。教科書にも「ウイルスが上気道粘膜に侵入して増殖し」と記載されており、気道を介した感染である。
4. [誤り]麻疹はウイルス感染症であり、抗生物質(抗菌薬)は原因治療として無効である。教科書にも「特異的な治療法はなく、安静にして、栄養や水分を補給」と記載されている。ただし二次的な細菌感染(肺炎など)を合併した場合には抗菌薬が使用される。