第01章 感染症 / C. ウイルス感染症
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Question
問題 65 「20歳の男性。3日前、風邪症状と38℃の発熱があり。いったん解熱した。本日、再び39℃に上昇すると共に全身に斑状紅色丘疹が出現した。リンパ節の腫脹はない。」本疾患について正しい記述はどれか。
  1. 1ワクチンで予防可能である。正解!
  2. 2感染力は弱い。不正解
  3. 3経口感染する。不正解
  4. 4抗生物質が有効である。不正解
Explanation
解説
1. [正解]本症例は麻疹(はしか)である。風邪症状と発熱(カタル期)→いったん解熱→再び高熱と全身の斑状紅色丘疹(発疹期)という二峰性発熱の経過が麻疹に特徴的である。教科書にも「発症後3〜4日にいったん解熱するが、再び高熱が出て、全身に斑状の丘疹性発疹が出現する」と記載されている。麻疹はMRワクチン(弱毒生ワクチン)で予防可能であり、教科書にも「弱毒生ワクチンを接種すると、麻疹に対する免疫が成立する」と記載されている。
2. [誤り]麻疹は空気感染(飛沫核感染)するため感染力は極めて強い。基本再生産数(R0)は12〜18と感染症の中でも最も高い部類に入る。免疫のない人が感染者と接触するとほぼ確実に感染する。
3. [誤り]麻疹は空気感染(飛沫核感染)であり、経口感染ではない。教科書にも「ウイルスが上気道粘膜に侵入して増殖し」と記載されており、気道を介した感染である。
4. [誤り]麻疹はウイルス感染症であり、抗生物質(抗菌薬)は原因治療として無効である。教科書にも「特異的な治療法はなく、安静にして、栄養や水分を補給」と記載されている。ただし二次的な細菌感染(肺炎など)を合併した場合には抗菌薬が使用される。
Key Points
ポイント
  • 麻疹の二峰性発熱は「カタル期(発熱)→一時解熱→発疹期(再発熱+全身発疹)」の経過をとる。コプリック斑(カタル期に口腔内に出現)とあわせて特徴的な臨床像である。
  • 麻疹は「空気感染」で感染力が最も強い感染症の一つであり、ワクチン(MRワクチン)で予防可能である。
  • 重要用語: 二峰性発熱, 空気感染, MRワクチン, コプリック斑 を正確に理解しておくこと。
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