第01章 感染症 / C. ウイルス感染症
1 / 3
Question
問題 58 疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1単純ヘルペス脳炎 - 側頭葉症状正解!
  2. 2ポリオ - 痙性単麻痺不正解
  3. 3脊髄癆 - 膝蓋腱反射亢進不正解
  4. 4髄膜炎 - ロンベルグ徴候不正解
Explanation
解説
1. [正解]単純ヘルペス脳炎はHSV-1が側頭葉・辺縁系に好発する急性壊死性脳炎である。教科書の単純ヘルペス感染症の項にも「髄膜脳炎を起こす」と記載されている。側頭葉が障害されるため、記憶障害、人格変化、幻嗅(嗅覚の幻覚)、異常行動、側頭葉てんかんなどの側頭葉症状が特徴的に出現する。治療にはアシクロビルの早期投与が重要である。
2. [誤り]ポリオ(急性灰白髄炎)は脊髄前角の運動ニューロンが障害される疾患であり、下位運動ニューロン障害による弛緩性麻痺を起こす。痙性麻痺(上位運動ニューロン障害)ではない。教科書にも「急性灰白髄炎」として二類感染症に記載されている。
3. [誤り]脊髄癆は梅毒の第4期にみられる神経梅毒の一つであり、脊髄後索・後根が変性する。後索障害により深部感覚が障害され、膝蓋腱反射は低下〜消失する(亢進ではない)。教科書にも梅毒の第4期として「脊髄癆」が記載されている。
4. [誤り]ロンベルグ徴候は閉眼時に体が動揺する所見であり、後索障害(深部感覚障害)を示す。脊髄癆やフリードライヒ失調症でみられる所見であり、髄膜炎の症状ではない。髄膜炎で特徴的な所見は項部硬直やケルニッヒ徴候である。
Key Points
ポイント
  • 単純ヘルペス脳炎は「側頭葉に好発」「側頭葉症状」がキーワード。早期のアシクロビル投与が予後を左右する。
  • ポリオは「弛緩性麻痺」(下位運動ニューロン障害)であり、「痙性麻痺」(上位運動ニューロン障害)ではない。脊髄癆は「深部反射低下〜消失」であり「亢進」ではない。
  • 重要用語: 単純ヘルペス脳炎, 側頭葉, 弛緩性麻痺(ポリオ), 脊髄癆, ロンベルグ徴候 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶