1. [誤り]急性糸球体腎炎の原因として最も多いのはA群溶血性連鎖球菌(溶連菌)感染であり、黄色ブドウ球菌ではない。溶連菌による咽頭炎や猩紅熱の1〜3週間後に免疫複合体が糸球体に沈着して発症する。教科書の猩紅熱の項にも「急性糸球体腎炎の続発」の記載がある。
2. [誤り]急性糸球体腎炎は男児にやや多く(男女比約2:1)、女児に多い疾患ではない。小児(3〜10歳)に好発する。なお、女性に多い尿路感染症である膀胱炎と混同しないこと。
3. [正解]急性糸球体腎炎では浮腫を認める。糸球体の炎症により糸球体濾過量が低下し、ナトリウムと水の貯留が起こるため、浮腫が出現する。特に顔面(眼瞼周囲)の浮腫が朝に目立つのが特徴的である。浮腫・血尿・高血圧・蛋白尿が急性糸球体腎炎の主要症状である。
4. [誤り]急性糸球体腎炎では血清補体価は低値を示す(高値ではない)。免疫複合体による補体の活性化と消費が起こるため、血清中の補体(C3、CH50)が低下する。低補体血症は急性糸球体腎炎の重要な検査所見である。