第01章 感染症 / B. 細菌感染症
1 / 3
Question
問題 35 帯状庖疹の治療に用いられるのはどれか。
  1. 1抗菌薬不正解
  2. 2抗真菌薬不正解
  3. 3抗ウイルス薬正解!
  4. 4抗寄生虫薬不正解
Explanation
解説
1. [誤り]抗菌薬は細菌感染症に対する治療薬である。帯状疱疹はウイルス性疾患であるため、抗菌薬は原因治療としては無効である。ただし、水疱部位に二次的な細菌感染を合併した場合には補助的に使用されることがある。
2. [誤り]抗真菌薬は真菌(カビ)感染症に対する治療薬であり、帯状疱疹には無効である。真菌感染症の例としてカンジダ症、白癬などがある。
3. [正解]帯状疱疹は水痘・帯状ヘルペスウイルス(VZV)の再活性化によるウイルス感染症であり、抗ウイルス薬が治療の基本である。教科書にも「発病初期にアシクロビルを投与する」と記載されている。アシクロビルはウイルスDNA合成を阻害する薬剤で、発症早期(72時間以内)に投与を開始することが重要である。疼痛には非ステロイド系抗炎症薬も併用される。
4. [誤り]抗寄生虫薬は寄生虫感染症に対する治療薬であり、帯状疱疹には無効である。マラリアやアメーバ赤痢などに使用される。
Key Points
ポイント
  • 帯状疱疹はウイルス性疾患であるため「抗ウイルス薬(アシクロビル)」が治療の基本である。感染症の原因微生物に対応した治療薬の選択が重要である。
  • 帯状疱疹の後遺症として帯状疱疹後神経痛(PHN)があり、疼痛が数カ月〜数年持続することがある。
  • 重要用語: アシクロビル, 水痘・帯状ヘルペスウイルス(VZV), 抗ウイルス薬 を正確に理解しておくこと。
治療薬の種類対象となる微生物代表的薬剤対象疾患の例
抗菌薬細菌ペニシリン、セフェム系肺炎、赤痢
抗ウイルス薬ウイルスアシクロビル、ザナミビル帯状疱疹、インフルエンザ
抗真菌薬真菌フルコナゾールカンジダ症、白癬
抗寄生虫薬寄生虫メトロニダゾールマラリア、アメーバ赤痢
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶