1. [誤り]日和見感染は免疫力が低下した宿主に、通常は病原性の弱い微生物が感染して発症するものである。大量の抗菌薬投与が原因ではなく、癌・糖尿病・AIDS・抗癌剤使用などによる免疫能低下が原因である。教科書にも「宿主の感染防御機構の低下が原因となって起きる感染症」と記載されている。
2. [正解]メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は多くの抗菌薬に耐性を示す薬剤耐性菌であり、院内感染の最も重要な原因菌の一つである。教科書にも「MRSAが患者や医療従事者を介してほかの患者に感染して発病するようなケースがあり、社会問題にもなることがある」と記載されている。治療にはバンコマイシンが使用される。
3. [誤り]菌交代症とは、大量の抗菌薬投与によって体内の常在菌のバランスが乱れ、抗菌薬に感受性のない微生物が増殖して新たな感染症を引き起こすものである。腸管病原性大腸菌による感染症とは異なる概念である。
4. [誤り]生命に対する危険度が最も高い感染症は一類感染症に分類される(エボラ出血熱、ペスト、ラッサ熱など)。五類感染症はインフルエンザやAIDSなど、国が感染症発生動向調査を行うものであり、危険度が最も高いわけではない。