第01章 感染症 / B. 細菌感染症
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Question
問題 30 細菌性食中毒で正しい記述はどれか。
  1. 1サルモネラ属は潜伏期が1 週間である。不正解
  2. 2腸炎ビブリオによる食中毒はボツリヌスより発症頻度が低い。不正解
  3. 3ボツリヌス菌毒素は高温加熱によっても不活性化されない。不正解
  4. 4腸管病原性大腸菌ではベロ毒素によって発症する。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]サルモネラ属の食中毒の潜伏期間は6〜48時間であり、1週間ではない。教科書にも「6〜48時間」と記載されている。肉・卵・乳製品が原因食品で、水様便・腹痛・発熱が主症状である。
2. [誤り]腸炎ビブリオは食中毒の原因菌として発症頻度が高く、ボツリヌスよりはるかに多い。教科書にも「腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌、サルモネラが上位を占めている」と記載されている。
3. [誤り]ボツリヌス毒素は易熱性であり、80度30分または100度1分の加熱で不活性化される。教科書にも「80度、30分または100度1分間の加熱で不活性化される」と記載されている。なお、ブドウ球菌のエンテロトキシンは100度30分でも不活性化されない耐熱性毒素である点と区別する。
4. [正解]ベロ毒素産生性腸管病原性大腸菌(VTEC、O157など)はベロ毒素(志賀毒素様毒素)を産生し、出血性腸炎を引き起こす。教科書にも、ベロ毒素産生性大腸菌食中毒では「溶血性尿毒症症候群や血栓性血小板減少性紫斑病を起こして重症になる危険性がある」と記載されている。
Key Points
ポイント
  • ボツリヌス毒素は「易熱性」(80度30分で失活)、ブドウ球菌のエンテロトキシンは「耐熱性」(100度30分でも失活しない)であり、両者の耐熱性の違いは頻出ポイントである。
  • ベロ毒素産生性大腸菌(O157など)は出血性腸炎を起こし、小児や高齢者では溶血性尿毒症症候群(HUS)を合併しうる。
  • 重要用語: ベロ毒素, 溶血性尿毒症症候群(HUS), ボツリヌス毒素の易熱性 を正確に理解しておくこと。
毒素産生菌耐熱性主な作用
エンテロトキシン黄色ブドウ球菌耐熱性(100度30分でも失活しない)嘔吐中枢刺激
ボツリヌス毒素ボツリヌス菌易熱性(80度30分で失活)神経筋接合部阻害
ベロ毒素腸管出血性大腸菌腸管・腎臓障害
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