1. [正解]急性糸球体腎炎ではA群溶血性連鎖球菌(溶連菌)感染後に免疫複合体が形成され、糸球体基底膜に沈着する。この免疫反応で補体が消費されるため、血清補体価(CH50やC3)が低下する。補体低下は急性糸球体腎炎の重要な検査所見であり、教科書の猩紅熱の項にも「急性糸球体腎炎の続発」の記載がある。
2. [誤り]急性糸球体腎炎では糸球体濾過量の低下により体液貯留・ナトリウム貯留が起こり、高血圧を呈する。低血圧ではない。浮腫・高血圧・血尿が三大徴候とされる。
3. [誤り]急性糸球体腎炎の多くは予後良好であり自然軽快するが、一部の症例では慢性糸球体腎炎に移行することがある。「慢性化しない」というのは誤りである。
4. [誤り]急性糸球体腎炎の最も一般的な原因菌はA群溶血性連鎖球菌(溶連菌)であり、ブドウ球菌ではない。溶連菌による咽頭炎や猩紅熱の1〜3週間後に発症する。