第01章 感染症 / B. 細菌感染症
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Question
問題 22 破傷風について誤っている記述はどれか。
  1. 1病原体は土壌中に存在する。不正解
  2. 2外傷後の発症が多い。不正解
  3. 3内毒素により発症する。正解!
  4. 4筋肉のけいれんが特徴である。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]破傷風菌は嫌気性菌であり、芽胞の形で土壌中に広く分布している。芽胞は熱や乾燥に強く、長期間環境中で生存できる。この記述は正しい。
2. [誤り]破傷風は外傷部位(特に深い刺し傷や汚染された傷など嫌気的環境が形成されやすい創傷)から破傷風菌が侵入して発症する。教科書にも「外傷などの傷口から破傷風菌が侵入して増殖し」と記載されている。この記述は正しい。
3. [正解]破傷風は内毒素ではなく外毒素(テタノスパスミン)によって発症する。テタノスパスミンは破傷風菌が産生する強力な神経毒素であり、神経行性に中枢神経へ運ばれ、抑制性シナプス(レンショウ細胞など)に作用してグリシンやGABAの放出を阻害し、随意筋の持続的痙攣を引き起こす。内毒素はグラム陰性菌の細胞壁成分であり、破傷風菌(グラム陽性菌)とは無関係である。
4. [誤り]破傷風の特徴的症状は開口障害(牙関緊急)、顔面筋痙攣(痙笑)、後弓反張などの筋肉の痙攣である。この記述は正しい。
Key Points
ポイント
  • 破傷風の病態の核心は「外毒素(テタノスパスミン)」による発症であり、「内毒素」との混同に注意する。内毒素はグラム陰性菌の細胞壁成分(リポ多糖・LPS)であるのに対し、外毒素は菌体外に分泌される蛋白質毒素である。
  • 破傷風は三種混合ワクチン(DPT)のT(Tetanus)に含まれ、予防接種により予防可能である。
  • 重要用語: 外毒素(テタノスパスミン), 内毒素(LPS), 牙関緊急, 後弓反張 を正確に理解しておくこと。
項目外毒素内毒素
本体蛋白質リポ多糖(LPS)
産生菌グラム陽性菌・陰性菌グラム陰性菌
分泌菌体外に分泌される菌体の溶解で放出
熱安定性不安定(加熱で失活)安定(加熱に強い)
代表例破傷風毒素、ボツリヌス毒素エンドトキシンショック
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