1. [誤り]急性肺炎では炎症反応により赤沈(赤血球沈降速度)が亢進する。炎症により血漿蛋白(特にフィブリノゲンや免疫グロブリン)が増加し、赤血球が凝集しやすくなって沈降速度が速くなる。非特異的な炎症マーカーとして有用である。
2. [誤り]CRP(C反応性蛋白)は細菌感染で著明に上昇する急性相蛋白であり、急性肺炎では陽性(高値)となる。肝臓で産生される炎症マーカーで、細菌感染では数時間以内に上昇し、10mg/dL以上の高値を示すことが多い。ウイルス性肺炎では軽度上昇にとどまる。
3. [誤り]急性肺炎では細菌感染に対する免疫反応として好中球が増多し、白血球数は10,000/μL以上に上昇することが多い。好中球は細菌感染に対する主要な防御細胞であり、白血球分画では好中球の比率が増加する(核の左方移動を伴うことも多い)。
4. [正解]急性肺炎では血小板増多は典型的な検査所見ではない。急性肺炎は細菌感染による肺の急性炎症であり、炎症反応として赤沈亢進・CRP陽性(上昇)・好中球を中心とした白血球増多がみられる。血小板数は通常正常範囲内であるか、反応性にやや増加する程度である。血小板増多が顕著な場合は、他の疾患(本態性血小板血症、慢性骨髄性白血病など)を考慮する必要がある。