1. [誤り]リウマチ熱の関節炎は大関節を侵す移動性の多発性関節炎が特徴的である。一つの関節の炎症が治まると他の関節に移動し、膝・足・肘・手などの大関節に数日間の発赤・腫脹・疼痛が現れる。関節炎は一過性で後遺症を残さない。
2. [誤り]リウマチ熱は5〜15歳の学童期に好発する。A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)による上気道感染の1〜3週間後に発症する。溶連菌感染後の自己免疫反応が病態の本態である。
3. [正解]リウマチ熱ではツベルクリン反応は陽転しない。ツベルクリン反応は結核菌感染の有無を調べる検査であり、リウマチ熱とは無関係である。リウマチ熱はA群β溶血性連鎖球菌感染後の自己免疫反応であり、結核菌とは関係がない。リウマチ熱の診断にはASO(抗ストレプトリジンO抗体)値の上昇が特徴的な血清学的所見である。
4. [誤り]リウマチ熱では心臓炎(心内膜炎・心筋炎・心外膜炎)を伴う。特に心内膜炎による弁膜障害(僧帽弁閉鎖不全症・大動脈弁閉鎖不全症など)が後遺症として重要であり、リウマチ性弁膜症として慢性化する。心臓炎がリウマチ熱の予後を決定する最も重要な合併症である。