第01章 感染症 / B. 細菌感染症
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Question
問題 11 リウマチ熱について誤っている記述はどれか。
  1. 1関節炎は多発性である。不正解
  2. 2好発年齢は5~15 歳である。不正解
  3. 3ツベルクリン反応が陽転する。正解!
  4. 4心内膜炎を伴う。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]リウマチ熱の関節炎は大関節を侵す移動性の多発性関節炎が特徴的である。一つの関節の炎症が治まると他の関節に移動し、膝・足・肘・手などの大関節に数日間の発赤・腫脹・疼痛が現れる。関節炎は一過性で後遺症を残さない。
2. [誤り]リウマチ熱は5〜15歳の学童期に好発する。A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)による上気道感染の1〜3週間後に発症する。溶連菌感染後の自己免疫反応が病態の本態である。
3. [正解]リウマチ熱ではツベルクリン反応は陽転しない。ツベルクリン反応は結核菌感染の有無を調べる検査であり、リウマチ熱とは無関係である。リウマチ熱はA群β溶血性連鎖球菌感染後の自己免疫反応であり、結核菌とは関係がない。リウマチ熱の診断にはASO(抗ストレプトリジンO抗体)値の上昇が特徴的な血清学的所見である。
4. [誤り]リウマチ熱では心臓炎(心内膜炎・心筋炎・心外膜炎)を伴う。特に心内膜炎による弁膜障害(僧帽弁閉鎖不全症・大動脈弁閉鎖不全症など)が後遺症として重要であり、リウマチ性弁膜症として慢性化する。心臓炎がリウマチ熱の予後を決定する最も重要な合併症である。
Key Points
ポイント
  • リウマチ熱はA群β溶血性連鎖球菌感染後の自己免疫反応で、ツベルクリン反応とは無関係
  • 移動性・多発性関節炎が特徴で、大関節を侵すが後遺症を残さない
  • 5〜15歳の学童期に好発し、溶連菌性咽頭炎の1〜3週間後に発症
  • 心臓炎(特に心内膜炎)を伴い、リウマチ性弁膜症として後遺症を残す
  • 重要用語: リウマチ熱、溶連菌、ASO、移動性関節炎、心内膜炎 を正確に理解しておくこと。
ジョーンズ診断基準内容
**大基準**心臓炎、多発性関節炎、輪状紅斑、舞踏病、皮下結節
**小基準**発熱、関節痛、赤沈亢進、CRP陽性、心電図でPR延長
**診断**大基準2つ、または大基準1つ+小基準2つ、かつ溶連菌感染の証明(ASO上昇など)
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