1. [誤り]入所者全員の保菌の有無を調べることは通常不要である。保菌者が確認された場合は適切な感染対策(手指衛生、標準予防策、接触予防策)を実施すれば十分である。MRSAは健常者にとって病原性が低く、保菌そのものは問題とならない。全員検査は費用対効果の面からも推奨されない。
2. [正解]MRSAの保菌者が確認された場合、接触感染予防策としてアルコール手指消毒剤の使用が最も適切な対応である。MRSAは接触感染が主な伝播経路であり、手指衛生が感染拡大防止に最も重要である。標準予防策に加えて接触感染予防策を実施し、処置前後の手指消毒を徹底する。アルコール手指消毒剤はMRSAに有効である。
3. [誤り]MRSA保菌者のレクリエーションへの参加を制限する必要はない。適切な手指衛生を行えば社会活動の制限は不要であり、QOL(生活の質)の観点からも制限すべきでない。保菌者の隔離や活動制限は過剰対応である。
4. [誤り]MRSA保菌者の入浴を控えさせる必要はない。入浴順を最後にするなどの配慮は行うこともあるが、入浴自体を禁止する理由はない。入浴後の浴槽清掃と手指衛生を徹底すれば十分である。