第01章 感染症 / A. 総論
1 / 3
Question
問題 6 かぜ症候群について正しいのはどれか。
  1. 1ほとんどがウイルス感染である。正解!
  2. 2初期から呼吸音に異常がみられる。不正解
  3. 3主な感染経路は空気感染である。不正解
  4. 4抗菌薬を主に用いる。不正解
Explanation
解説
1. [正解]かぜ症候群はほとんどがウイルス感染(約80〜90%)である。ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、パラインフルエンザウイルスなどが原因となる。鼻汁・咽頭痛・咳嗽・微熱などの上気道症状が主体であり、通常は1週間程度で自然治癒する。細菌感染はまれで、二次感染として起こることがある。
2. [誤り]かぜ症候群は上気道の炎症であり、初期から呼吸音に異常がみられることは通常ない。聴診で副雑音(ラ音)が聴取されるのは肺炎など下気道感染を示唆する所見である。かぜ症候群では咽頭発赤や鼻汁などの上気道症状が主体で、胸部聴診は正常である。
3. [誤り]かぜ症候群の主な感染経路は飛沫感染と接触感染であり、空気感染ではない。咳やくしゃみによる飛沫や、汚染された手指・物品を介して感染する。空気感染するのは結核・麻疹・水痘などの特定の疾患のみである。
4. [誤り]かぜ症候群はウイルス感染症であるため、抗菌薬は無効であり使用しない。対症療法(解熱鎮痛薬・鎮咳薬・去痰薬・抗ヒスタミン薬など)が基本である。細菌感染の合併が疑われる場合(高熱の持続、膿性痰、白血球増多など)にのみ抗菌薬を考慮する。
Key Points
ポイント
  • かぜ症候群は上気道感染症で、ほとんどがウイルス感染(ライノウイルス、コロナウイルスなど)である
  • 鼻汁・咽頭痛・咳嗽・微熱などの症状が主体で、通常1週間程度で自然治癒する
  • 飛沫感染・接触感染が主で、空気感染ではない
  • 治療は対症療法が基本で、抗菌薬は無効
  • 重要用語: ウイルス感染、上気道炎、対症療法 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶