1. [誤り]肺結核の主な感染経路は空気感染(飛沫核感染)であり、飛沫感染ではない。結核菌を含む飛沫核(直径5μm以下)が空気中を長時間浮遊して感染する。飛沫感染は直径5μm以上の飛沫による感染で、インフルエンザなどで見られる。空気感染は飛沫感染より感染力が強く、同じ空間にいるだけで感染しうる。
2. [誤り]抗結核薬は耐性菌出現を防ぐため多剤併用療法で用いる。イソニアジド(INH)・リファンピシン(RFP)・エタンブトール(EB)・ピラジナミド(PZA)の4剤併用が標準的である。単剤では使用しない。治療期間は通常6ヵ月で、初期2ヵ月は4剤併用、後期4ヵ月は2〜3剤併用とする。
3. [正解]結核と診断したら直ちに保健所に届け出る必要がある。結核は感染症法の二類感染症に分類され、診断後直ちに届出が義務付けられている。公衆衛生上重要な感染症であり、接触者調査や感染拡大防止のために迅速な届出が必要。届出により保健所が接触者健診(DOTS:直接服薬確認療法)などの対策を実施する。
4. [誤り]結核患者に対応する医療者はN95マスクの着用が推奨される。サージカルマスクでは飛沫核を十分に防げない。N95マスクは0.3μmの粒子を95%以上捕集でき、空気感染対策に有効である。患者自身はサージカルマスクを着用して飛沫核の飛散を防ぐ。