1. [誤り]神経性やせ症は中年に多い疾患ではなく、好発年齢は12〜25歳の若年女性であり、99%が女性である。思春期から青年期にかけての発症が典型的で、やせ願望や肥満恐怖が発症の契機となることが多い。中年発症はまれである。
2. [誤り]神経性やせ症は栄養吸収障害が原因ではなく、やせ願望・肥満恐怖・身体像の歪みなどの心理的要因により自ら食事摂取量を極端に制限する疾患である。消化管の吸収機能自体に異常はなく、心理社会的要因と摂食調節機構の障害が原因とされる。
3. [誤り]神経性やせ症では電解質異常を起こしやすい。自己誘発嘔吐や下剤の乱用により低カリウム血症などの電解質異常が生じ、不整脈や心停止などの重篤な合併症の原因となりうる。低栄養による脱水も電解質異常を助長する。長期予後では飢餓や自殺で死亡する患者が5〜8%ある。
4. [正解]神経性やせ症の治療には心理療法が有効である。やせ願望やボディイメージの歪みに対して認知行動療法などの心理療法を行い、食行動の改善を図る。抗うつ薬や抗不安薬を併用することもある。身体状態が重篤な場合には中心静脈栄養などで栄養改善が必要になるが、根本的な治療は心理療法である。
| 項目 | 神経性やせ症の特徴 |
|:---|:---|
| 好発年齢 | 12〜25歳の若年女性(99%が女性) |
| 原因 | 心理社会的要因(やせ願望、肥満恐怖) |
| 身体合併症 | 電解質異常、無月経、低体温、徐脈 |
| 治療 | 心理療法(認知行動療法)が有効 |
| 予後 | 改善50%、不変25%、悪化25% |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 神経性やせ症の概要</p>