1. [正解]神経性食思不振症(神経性やせ症)では極度の食事制限による著しい低体重と栄養不良により、視床下部-下垂体-卵巣系の機能が抑制され、エストロゲン分泌が低下して無月経をきたす。無月経は神経性食欲不振症の主要な身体症状の一つであり、やせ・食行動異常とともに診断の重要な手がかりとなる。好発年齢は12〜25歳で、99%が女性である。
2. [誤り]統合失調症の主症状は幻覚(特に幻聴)・妄想・自我障害(させられ体験)などの陽性症状と、感情の平板化・意欲の欠如などの陰性症状である。せん妄は意識障害の一つであり、統合失調症とは異なる病態である。
3. [誤り]神経症の主症状は不安、恐怖、強迫、心気、抑うつなどの精神症状であり、重篤な精神症状はなく病識がある点が精神病圏と異なる。幻聴は統合失調症の陽性症状であり、神経症ではみられない。
4. [誤り]自我障害(させられ体験、思考奪取、思考吹入、つつ抜け体験など)は統合失調症に特徴的な症状であり、シュナイダーの一級症状に含まれる。うつ病の主症状は抑うつ気分・興味喜びの喪失であり、自我障害は認められない。
| 疾患 | 正しい組合せ(特徴的症状) |
|:---|:---|
| 神経性食思不振症 | 無月経、やせ、食行動異常 |
| 統合失調症 | 幻覚(幻聴)、妄想、自我障害 |
| 神経症 | 不安、恐怖、強迫、心気 |
| うつ病 | 抑うつ気分、興味喜びの喪失、自殺念慮 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 各疾患と特徴的症状の正しい対応</p>