第13章 その他の領域 / G. 耳鼻科疾患
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Question
問題 1404 「40歳の女性。3か月前から歩行時のふらつき、めまいが出現した。また、2か月前から左の難聴、耳鳴りと左顔面の感覚が鈍いことを自覚している。四肢の筋力低下はない。」この患者でみられないのはどれか。
  1. 1指鼻試験は拙劣である。不正解
  2. 2つぎ足歩行は不能である。不正解
  3. 3角膜反射は消失する。不正解
  4. 4深部腱反射は亢進する。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]本症例では歩行時のふらつきがみられ、小脳橋角部の病変による小脳障害が示唆される。小脳障害では協調運動障害が生じるため、指鼻試験は拙劣(測定障害)となる。この所見はみられると考えられる。
2. [誤り]小脳障害ではバランス障害が生じるため、つぎ足歩行(タンデム歩行)は不能となる。歩行時のふらつきは小脳失調を反映しており、この所見はみられると考えられる。
3. [誤り]左顔面の感覚鈍麻があることから三叉神経(第V脳神経)の障害が示唆される。三叉神経は角膜反射の求心路を形成するため、三叉神経障害により角膜反射は消失する。この所見はみられると考えられる。
4. [正解]**正しい(みられない所見)。** 深部腱反射の亢進は上位運動ニューロン(錐体路)障害の所見である。本症例では四肢の筋力低下がなく錐体路障害は示唆されないため、深部腱反射の亢進はみられない。小脳橋角部の腫瘍(聴神経腫瘍)では小脳症状・聴神経障害・三叉神経障害がみられるが、錐体路症状は通常出現しにくい。
Key Points
ポイント
  • 一側性の難聴・耳鳴り・めまい・顔面感覚障害が緩徐に進行する場合は小脳橋角部の病変(聴神経腫瘍)を考える。小脳症状(協調運動障害)や三叉神経障害(角膜反射消失)はみられるが、四肢筋力低下がない場合は錐体路障害はなく、深部腱反射亢進はみられない。
  • 重要用語: 小脳橋角部, 聴神経腫瘍, 小脳失調, 三叉神経, 深部腱反射 を正確に理解しておくこと。
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