1. [誤り]加齢黄斑変性症は黄斑部の変性により中心視力が障害される疾患であり、近年増加傾向にある。後天性失明の原因としては第4位程度であり、最多ではない。滲出型と萎縮型があり、変視症(物がゆがんで見える)や中心暗点が特徴的症状である。
2. [誤り]白内障は水晶体の混濁により視力が低下する疾患であるが、水晶体摘出術により視力回復が可能である。手術成績は良好で、適切な治療により失明を回避できるため、現在では失明の主要原因とはなっていない。高齢者に極めて多い疾患である。
3. [誤り]網膜剥離は網膜が網膜色素上皮から剥離する疾患であり、放置すれば失明に至るが、早期に適切な外科的治療(光凝固術、硝子体手術など)を行えば視力回復が見込める。後天性失明の最多原因ではない。
4. [正解]我が国における後天性失明の原因で最も多いのは緑内障である。緑内障は眼圧上昇などにより視神経が徐々に障害され、視野が周辺部から欠損していく疾患である。初期は自覚症状に乏しく発見が遅れやすいため、失明に至るケースが多い。40歳以上の有病率は約3.6%と高く、定期的な眼科検診による早期発見が重要である。