1. [誤り]脊椎麻酔(脊髄クモ膜下麻酔)は局所麻酔薬を硬膜外ではなくクモ膜下腔に投与する。教科書には「クモ膜下腔へ低用量の局所麻酔薬を注入して、脊髄神経の前根、後根、脊髄の外層を可逆的に遮断して鎮痛と筋弛緩を得る麻酔法である」と明記されている。硬膜外腔に投与するのは硬膜外麻酔である。
2. [誤り]穿刺部位に炎症がある場合は感染拡大のリスクがあり、脊椎麻酔の禁忌である。教科書には「禁忌: 穿刺部位の炎症、出血性素因、抗血栓薬の投与、出血や脱水による循環血液量減少性ショックなどがある」と明記されている。穿刺により感染が中枢神経系に波及し、髄膜炎などの重篤な合併症を引き起こす危険がある。
3. [正解]脊椎麻酔は虫垂切除術に用いられる。教科書には「適応: 薬物の投与部位が第2腰椎から第1仙椎間に限定されることから、下腹部、会陰、下肢の手術に適する」と記載されている。虫垂は右下腹部に位置するため、脊椎麻酔の適応範囲内である。虫垂切除術は下腹部の手術であり、脊椎麻酔で十分に施行可能である。
4. [誤り]抗凝固薬使用患者では脊椎麻酔は安全ではなく、禁忌である。教科書には「禁忌: 穿刺部位の炎症、出血性素因、抗血栓薬の投与、出血や脱水による循環血液量減少性ショックなどがある」と明記されている。穿刺により硬膜外血腫や脊髄血腫を形成し、脊髄圧迫による重篤な神経障害をきたす危険がある。