1. [誤り]骨の壊死像(骨壊死、骨頭壊死)は大腿骨頭壊死症や無腐性骨壊死などでみられる所見であり、変形性関節症の典型的X線所見ではない。骨壊死では骨頭の圧壊や帯状硬化像が特徴的である。変形性関節症は軟骨変性が主体である。
2. [誤り]骨の粗鬆化(傍関節性骨粗鬆症)は関節リウマチの初期X線所見であり、変形性関節症では逆に軟骨下骨硬化がみられる。炎症性の関節リウマチでは炎症による骨吸収亢進で骨粗鬆化が生じるが、退行性の変形性関節症では骨増殖反応により骨硬化が生じる。
3. [正解]骨嚢胞(軟骨下嚢胞、subchondral cyst)の形成は変形性関節症の特徴的なX線所見の一つである。軟骨破壊部から滑液が骨内に流入して嚢胞を形成し、関節面直下に透亮像(黒く抜けた像)として認められる。
4. [誤り]変形性関節症では関節軟骨の磨耗・菲薄化により関節裂隙は狭小化する(拡大ではない)。関節裂隙狭小化は変形性関節症の最も基本的なX線所見である。関節裂隙の拡大は関節液貯留(関節水腫など)でみられる。