第12章 リウマチ性疾患・膠原病 / A. リウマチ性疾患
1 / 3
Question
問題 1219 関節リウマチの関節内初期病変部位はどれか。
  1. 1靱帯不正解
  2. 2不正解
  3. 3関節軟骨不正解
  4. 4滑膜正解!
Explanation
解説
1. [誤り]靱帯の障害は滑膜炎の進行に伴い二次的に生じる変化である。滑膜炎による炎症が周囲組織に波及し、靱帯の弛緩や断裂をきたすが、初期病変部位ではない。靱帯障害は関節不安定性や変形の原因となる。
2. [誤り]骨破壊(骨びらん、骨破壊像)はパンヌス(増殖した滑膜組織)の浸潤により二次的に生じるもので、初期病変ではない。X線検査で骨びらんが確認されるのは発症後数ヶ月以降であり、すでに滑膜炎が進行した状態である。
3. [誤り]関節軟骨の破壊も滑膜炎の進行に伴い二次的に生じる変化である。パンヌスが関節軟骨表面を覆い、軟骨基質を破壊することで関節裂隙の狭小化が生じる。しかし初期病変は滑膜であり、軟骨破壊は続発性である。
4. [正解]関節リウマチの初期病変は滑膜の炎症(滑膜炎)である。自己免疫機序により滑膜組織に炎症細胞が浸潤し、滑膜の増殖・肥厚(パンヌス形成)が起こる。このパンヌスが進行すると関節軟骨や骨を破壊し、最終的に関節変形に至る。滑膜炎が全ての病態の出発点である。
Key Points
ポイント
  • 関節リウマチの病態は「滑膜炎→パンヌス形成→軟骨・骨破壊→関節変形」の順に進行する
  • 初期病変は滑膜炎であり、早期診断・早期治療により軟骨・骨破壊を予防することが重要
  • 靱帯、骨、軟骨の障害はすべて滑膜炎の進行による二次的変化である
  • 重要用語: 滑膜炎, パンヌス, 骨びらん, 関節軟骨破壊, 自己免疫機序 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶