1. [誤り]靱帯の障害は滑膜炎の進行に伴い二次的に生じる変化である。滑膜炎による炎症が周囲組織に波及し、靱帯の弛緩や断裂をきたすが、初期病変部位ではない。靱帯障害は関節不安定性や変形の原因となる。
2. [誤り]骨破壊(骨びらん、骨破壊像)はパンヌス(増殖した滑膜組織)の浸潤により二次的に生じるもので、初期病変ではない。X線検査で骨びらんが確認されるのは発症後数ヶ月以降であり、すでに滑膜炎が進行した状態である。
3. [誤り]関節軟骨の破壊も滑膜炎の進行に伴い二次的に生じる変化である。パンヌスが関節軟骨表面を覆い、軟骨基質を破壊することで関節裂隙の狭小化が生じる。しかし初期病変は滑膜であり、軟骨破壊は続発性である。
4. [正解]関節リウマチの初期病変は滑膜の炎症(滑膜炎)である。自己免疫機序により滑膜組織に炎症細胞が浸潤し、滑膜の増殖・肥厚(パンヌス形成)が起こる。このパンヌスが進行すると関節軟骨や骨を破壊し、最終的に関節変形に至る。滑膜炎が全ての病態の出発点である。