第11章 神経疾患 / F. 認知症
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Question
問題 1102 症状の階段状悪化がよくみられるのはどれか。
  1. 1前頭側頭型認知症不正解
  2. 2レビー小体型認知症不正解
  3. 3血管性認知症正解!
  4. 4アルツハイマー型認知症不正解
Explanation
解説
1. [誤り]前頭側頭型認知症(ピック病が代表)は前頭葉・側頭葉の萎縮により人格変化・行動異常が緩徐に進行する変性疾患である。階段状悪化は特徴的ではなく、徐々に連続的に進行する。初期から病識が欠如し、反社会的行動がみられることもある。
2. [誤り]レビー小体型認知症は認知機能の変動(日内変動、日差変動で良い時と悪い時がある)が特徴であるが、階段状悪化ではない。幻視(具体的な人物や動物の幻視)、パーキンソニズム(筋固縮、動作緩慢)、REM睡眠行動障害を三徴とする。
3. [正解]血管性認知症(脳血管型認知症、多発脳梗塞型認知症)では症状の階段状悪化がよくみられる。脳梗塞や脳出血を繰り返すたびに認知機能が段階的に低下し、発作と発作の間は症状が安定する。高血圧、糖尿病、高脂血症の既往が危険因子となる。
4. [誤り]アルツハイマー型認知症は緩徐かつ持続的(徐々に連続的)に進行するのが特徴であり、階段状悪化ではない。記憶障害、失見当識が徐々に進行し、全経過は6~15年(平均9年)である。
Key Points
ポイント
  • 血管性認知症の特徴:階段状悪化、まだら認知症(一部の機能は保たれる)、感情失禁、錐体路徴候
  • アルツハイマー型認知症の進行パターン:緩徐・連続的(階段状ではない)
  • レビー小体型認知症の変動:日内変動・日差変動(階段状悪化とは異なる)
  • 重要用語: 血管性認知症, 階段状悪化, 脳血管障害の反復, まだら認知症 を正確に理解しておくこと。
認知症の型進行パターン特徴的症状
血管性認知症階段状悪化まだら認知症、感情失禁、錐体路徴候
アルツハイマー型緩徐・連続的記憶障害、失見当識、全般性低下
レビー小体型変動性(日内変動)幻視、パーキンソニズム、REM睡眠行動障害
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