第11章 神経疾患 / F. 認知症
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Question
問題 1101 アルツハイマー病で適切な記述はどれか。
  1. 1大脳皮質に老人斑を認める。正解!
  2. 2病初期からゲルストマン症候群がみられる。不正解
  3. 3片麻痺がみられる。不正解
  4. 4まだら認知症が特徴的である。不正解
Explanation
解説
1. [正解]アルツハイマー病は大脳皮質にアミロイドβ蛋白の沈着による老人斑(senile plaque)と、タウ蛋白の異常リン酸化によるアルツハイマー神経原線維変化(neurofibrillary tangle)を認める神経変性疾患である。これらが病理学的診断の根拠となる。CT/MRIではびまん性の脳萎縮、とくに側頭葉内側面(海馬)の萎縮が特徴的である。
2. [誤り]ゲルストマン症候群(手指失認、左右失認、失算、失書)は優位半球の頭頂葉角回領域の病変で生じるが、アルツハイマー病の病初期の特徴ではない。アルツハイマー病では物忘れ(記憶障害)、失見当識(時・場所)が初期症状である。
3. [誤り]片麻痺は脳血管障害による局所症状であり、アルツハイマー病では通常みられない。アルツハイマー病は大脳皮質のびまん性変性であり、運動麻痺は通常伴わない(末期に小刻み歩行やパーキンソン様姿勢が出現することはある)。
4. [誤り]まだら認知症(一部の知的機能は保たれる)は脳血管性認知症の特徴であり、アルツハイマー病では全般性の認知機能低下(記憶、言語、実行機能などが均等に低下)がみられる。アルツハイマー病では人格反応は比較的保たれる。
Key Points
ポイント
  • アルツハイマー病の病理学的特徴:老人斑(アミロイドβ蛋白)と神経原線維変化(タウ蛋白)
  • 臨床的特徴:徐々に進行する記憶障害、失見当識、全般性認知機能低下
  • 脳血管性認知症との鑑別:まだら認知症、階段状悪化、片麻痺はアルツハイマー病にはみられない
  • 重要用語: 老人斑, 神経原線維変化, アミロイドβ蛋白, タウ蛋白 を正確に理解しておくこと。
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