1. [正解]小脳橋角部腫瘍は聴神経鞘腫が代表的で、難聴(一側性の感音性難聴)・耳鳴り・顔面神経麻痺・小脳症状(歩行失調)などの症状を呈するが、大脳皮質を障害しないため認知症は起こさない。第8脳神経(内耳神経)の前庭神経から発生し、小脳橋角部に限局して増大する。
2. [誤り]ハンチントン舞踏病は不随意運動(舞踏病様運動)とともに進行性の認知症を呈する常染色体優性遺伝の変性疾患である。線条体(尾状核、被殻)の小型神経細胞と大脳皮質の神経細胞変性により、不随意運動と精神症状・認知症が出現する。
3. [誤り]アルツハイマー病は大脳皮質の変性により進行性認知症をきたす代表的疾患である。病理学的に老人斑とアルツハイマー神経原線維変化が特徴的で、記憶障害、失見当識、失語・失行・失認などの大脳皮質症状を呈する。
4. [誤り]ウイルソン病は銅の蓄積により肝硬変、錐体外路徴候(振戦、ジストニー、アテトーゼ)、カイザーフライシャー角膜輪を呈し、精神症状や認知機能低下を伴うことがある。学業成績の低下、感情・性格変化などがみられる。