第11章 神経疾患 / F. 認知症
1 / 3
Question
問題 1096 痴呆が出現しない疾患はどれか。
  1. 1小脳橋角部腫瘍正解!
  2. 2ハンチントン舞踏病不正解
  3. 3アルツハイマー病不正解
  4. 4ウイルソン病不正解
Explanation
解説
1. [正解]小脳橋角部腫瘍は聴神経鞘腫が代表的で、難聴(一側性の感音性難聴)・耳鳴り・顔面神経麻痺・小脳症状(歩行失調)などの症状を呈するが、大脳皮質を障害しないため認知症は起こさない。第8脳神経(内耳神経)の前庭神経から発生し、小脳橋角部に限局して増大する。
2. [誤り]ハンチントン舞踏病は不随意運動(舞踏病様運動)とともに進行性の認知症を呈する常染色体優性遺伝の変性疾患である。線条体(尾状核、被殻)の小型神経細胞と大脳皮質の神経細胞変性により、不随意運動と精神症状・認知症が出現する。
3. [誤り]アルツハイマー病は大脳皮質の変性により進行性認知症をきたす代表的疾患である。病理学的に老人斑とアルツハイマー神経原線維変化が特徴的で、記憶障害、失見当識、失語・失行・失認などの大脳皮質症状を呈する。
4. [誤り]ウイルソン病は銅の蓄積により肝硬変、錐体外路徴候(振戦、ジストニー、アテトーゼ)、カイザーフライシャー角膜輪を呈し、精神症状や認知機能低下を伴うことがある。学業成績の低下、感情・性格変化などがみられる。
Key Points
ポイント
  • 小脳橋角部腫瘍は局所症状のみで認知症は起こさない:聴神経障害、顔面神経麻痺、小脳症状
  • 認知症をきたす疾患:ハンチントン舞踏病(線条体・大脳皮質変性)、アルツハイマー病(大脳皮質変性)、ウイルソン病(銅蓄積による大脳基底核障害)
  • 重要用語: 小脳橋角部腫瘍, ハンチントン舞踏病, アルツハイマー病, ウイルソン病 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶