第11章 神経疾患 / D. 基底核変性疾患
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Question
問題 1078 パーキンソン病の振戦が最も起こりやすいのはどれか。
  1. 1じっとしているとき正解!
  2. 2何か物を取ろうとするとき不正解
  3. 3字を書くとき不正解
  4. 4からだの前で手を保持するとき不正解
Explanation
解説
1. [正解]パーキンソン病の振戦は安静時振戦であり、じっとしているとき(安静時)に最も出現しやすい。4〜6Hzの規則的なふるえで、「丸薬を丸めるような」(pill-rolling)手指の振戦が特徴的である。随意運動を開始すると振戦は減弱・消失し、精神的緊張や歩行時には増強することがある。安静時に出現するという点が他の振戦との最大の鑑別ポイントである。
2. [誤り]物を取ろうとするとき(目標に向かって手を伸ばすとき)に増強する振戦は意図振戦(企図振戦)であり、小脳障害でみられる。目標に近づくほど振戦が増強するのが特徴で、脊髄小脳変性症や小脳腫瘍などでみられる。
3. [誤り]字を書くときに出現する振戦は書字時振戦と呼ばれ、本態性振戦やジストニアでみられることがある。パーキンソン病では書字障害(小字症:字がだんだん小さくなる)はみられるが、これは振戦ではなく無動の影響によるものである。
4. [誤り]からだの前で手を保持するとき(姿勢保持時)に出現する振戦は姿勢時振戦であり、本態性振戦の特徴的所見である。本態性振戦は高齢者に多く、手指の細かい速い振戦がみられ、アルコール摂取で軽減する。
Key Points
ポイント
  • パーキンソン病の振戦は安静時振戦で、じっとしているときに最も出現する
  • 意図振戦は小脳障害、姿勢時振戦は本態性振戦の特徴
  • 振戦の種類と出現時期の違いは神経疾患の鑑別に重要
  • 重要用語: 安静時振戦, 意図振戦, 姿勢時振戦, 本態性振戦 を正確に理解しておくこと。
振戦の種類出現時期代表的疾患特徴
安静時振戦じっとしているときパーキンソン病4〜6Hz、随意運動で減弱
意図振戦物を取ろうとするとき小脳疾患目標に近づくと増強
姿勢時振戦手を保持するとき本態性振戦アルコールで軽減
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