1. [誤り]頸椎症性脊髄症では頸椎の変性(椎間板の膨隆、骨棘の形成、後縦靱帯の肥厚など)により脊髄が圧迫される。脊髄は上位運動ニューロンであるため、その障害では痙性麻痺を認める。筋緊張の亢進、腱反射の亢進、病的反射の出現が特徴的である。
2. [正解]頸椎症性脊髄症の特徴的な症状として、手指の巧緻運動障害がある。ボタンかけが困難、箸使いがうまくできない、書字が拙劣になるなどの症状として現れる。これは頸髄レベルでの脊髄圧迫による錐体路障害および前角細胞の障害によるもので、10秒テスト(10秒間での手指の開閉回数を数える)が簡便なスクリーニング検査として用いられる。
3. [誤り]頸椎症性脊髄症では脊髄の圧迫により膀胱直腸障害(排尿困難、頻尿、残尿感、便秘など)を認めることがある。進行すると尿閉に至ることもある。膀胱直腸障害の出現は手術適応を考慮する重要な指標となる。
4. [誤り]上位運動ニューロン障害のため、下肢の腱反射は亢進する(減弱ではない)。膝蓋腱反射やアキレス腱反射の亢進、バビンスキー反射陽性、クローヌス陽性などの錐体路徴候がみられる。