第10章 血液・造血器疾患 / A. 赤血球疾患
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Question
問題 988 鉄欠乏性貧血について正しいのはどれか。
  1. 1葉酸の欠乏が原因となる。不正解
  2. 2血清フェリチンは増加する。不正解
  3. 3小球性貧血がみられる。正解!
  4. 4骨髄は低形成である。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]葉酸の欠乏が原因となるのは巨赤芽球性貧血(大球性正色素性貧血)であり、鉄欠乏性貧血ではない。鉄欠乏性貧血の原因は鉄の欠乏である。葉酸はビタミンB12とともに核酸合成に必要である。
2. [誤り]鉄欠乏性貧血では血清フェリチンは減少する(増加ではない)。フェリチンは体内貯蔵鉄の指標であり、鉄欠乏で最も早期に低下する。診断に最も有用な検査である。
3. [正解]鉄欠乏性貧血では小球性低色素性貧血がみられる。鉄の不足によりヘモグロビン合成が障害され、赤血球が小型化(MCV↓、小球性)し、ヘモグロビン含量が低下(MCH↓、MCHC↓、低色素性)する。
4. [誤り]鉄欠乏性貧血では骨髄は正形成または赤芽球過形成であり、低形成ではない。造血能は保たれているが、鉄不足のため成熟赤血球が減少する。骨髄低形成は再生不良性貧血の特徴である。
Key Points
ポイント
  • 鉄欠乏性貧血は小球性低色素性貧血の代表的疾患であり、MCV、MCH、MCHCがすべて低下する。
  • 検査所見:血清鉄↓、フェリチン↓、TIBC↑、UIBC↑が診断に重要である。
  • 重要用語: 小球性低色素性貧血、MCV、フェリチン を正確に理解しておくこと。
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