1. [誤り]視力障害はパーキンソン病の典型的な非運動症状ではない。パーキンソン病では瞬目の減少や注視の困難がみられることはあるが、視力低下を主症状とすることはない。視力障害は白内障、緑内障、糖尿病網膜症などの眼科疾患で生じる。
2. [誤り]失語症は大脳皮質の言語野(ブローカ野やウェルニッケ野)の障害で生じる症状であり、脳血管障害(脳梗塞・脳出血)などが原因となる。パーキンソン病では大脳皮質の言語機能は通常保たれるため、失語症はみられない。ただし構音障害(発話の不明瞭さ)は出現しうる。
3. [正解]起立性低血圧はパーキンソン病の代表的な非運動症状(自律神経症状)である。中枢および末梢の自律神経系の障害により、起立時の圧受容体反射が障害され、血圧が低下してめまいや立ちくらみが出現する。そのほかの自律神経症状として便秘、排尿障害、発汗異常、脂漏性顔貌なども非運動症状に含まれる。
4. [誤り]乏尿は腎機能障害(急性腎不全など)の症状であり、パーキンソン病の非運動症状ではない。パーキンソン病では排尿障害(頻尿、切迫性尿失禁など)がみられることはあるが、乏尿は腎疾患の症状として分類される。