1. [誤り]高脂血症(脂質異常症)は虚血性心疾患の主要な危険因子である。特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の高値は冠動脈のアテローム硬化を促進し、冠動脈狭窄の原因となる。HDLコレステロール(善玉コレステロール)の低値も同様に危険因子となる。
2. [誤り]高血圧症は虚血性心疾患の主要な危険因子である。持続的な高血圧は動脈壁への負荷を増大させ、血管内皮の傷害・動脈硬化の進行を促進する。高血圧は全身の動脈硬化を進行させるだけでなく、心臓への負荷増大により心肥大をもたらす。
3. [誤り]糖尿病は虚血性心疾患の主要な危険因子である。高血糖状態が持続すると血管内皮が傷害され、動脈硬化が促進される。糖尿病患者は非糖尿病者と比較して虚血性心疾患の発症リスクが2〜4倍高い。また、糖尿病患者では無痛性心筋梗塞が起こりうる点にも注意が必要。
4. [正解]ビタミンB1欠乏症は脚気(多発神経炎、心不全〈脚気心〉)やウェルニッケ脳症の原因となるが、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の危険因子ではない。脚気心は心筋のエネルギー代謝障害による心不全であり、冠動脈の動脈硬化とは機序が異なる。