1. [誤り]僧帽弁狭窄症の主症状は呼吸困難(労作時呼吸苦、起座呼吸、夜間発作性呼吸困難)であり、左房の拡大による心房細動の合併が多い。失神は僧帽弁狭窄症の主要症状ではなく、大動脈弁狭窄症に比べると頻度は低い。
2. [誤り]僧帽弁閉鎖不全症の主症状は疲労感、労作時呼吸苦、起座呼吸であり、急性型では急性左心不全と心原性ショックがみられる。失神は僧帽弁閉鎖不全症の代表的症状には含まれない。
3. [正解]大動脈弁狭窄症は失神を最もきたしやすい弁膜症である。弁口の狭窄により心拍出量が増加できないまま、労作時に骨格筋への血流が増加するため脳への血流が低下し失神が生じる。失神は体動時や体位変換時に多く出現する。大動脈弁狭窄症の3大症状は「労作時呼吸苦・狭心症状・失神」であり、失神後の平均生存期間は3年とされる。
4. [誤り]大動脈弁閉鎖不全症の主症状は慢性型では代償期が長く無症状であり、末期には労作時呼吸困難や左心不全症状が出現する。脈圧の増大による体全体の揺れや頭部の揺れがみられるが、失神は大動脈弁狭窄症ほど特徴的ではない。