第09章 循環器疾患 / A. 心臓疾患
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Question
問題 882 僧帽弁狭窄症について正しいのはどれか。
  1. 1男性に多い。不正解
  2. 2先天性が多い。不正解
  3. 3心拍出量が増加する。不正解
  4. 4心房細動の合併が多い。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]僧帽弁狭窄症は男女比が約1:2で女性に多い。これはリウマチ熱の後遺症として発症する弁膜症であり、リウマチ性弁膜症は女性に好発する傾向がある。なお、僧帽弁閉鎖不全症は僧帽弁狭窄症と異なり男性に多い。
2. [誤り]僧帽弁狭窄症はリウマチ熱(A群溶血性連鎖球菌感染後の自己免疫反応)による心内膜炎の後遺症として後天的に発症するものが最も多い。リウマチ熱から僧帽弁狭窄症の臨床像を呈するまで約20年を要する。先天性は極めてまれである。
3. [誤り]僧帽弁口が狭窄すると拡張期に左房から左室への血液流入が障害されるため、左室の充満が不十分となり心拍出量は低下する。正常の弁口面積4〜5cm²が1〜1.5cm²以下になると臨床症状が出現する。
4. [正解]僧帽弁狭窄症では左室への流入障害により左房圧が上昇し、左房が拡大する。左房の拡大は心房細動の発生を促し、中等度以上の僧帽弁狭窄症が数年間持続すると心房細動の合併頻度が増加する。心房細動を合併すると左房内に血栓が形成されやすくなり、脳や腎臓、四肢への塞栓症のリスクが高まる。予防にはワーファリンによる抗凝固療法が行われる。
Key Points
ポイント
  • 僧帽弁狭窄症は女性に多く(男女比1:2)、僧帽弁閉鎖不全症は男性に多い、という性差を混同しないこと。
  • 僧帽弁狭窄症→左房圧上昇→左房拡大→心房細動→血栓形成→塞栓症、という病態の連鎖を理解する。
  • 重要用語: 僧帽弁狭窄症, 心房細動, リウマチ熱, 左房拡大, 塞栓症 を正確に理解しておくこと。
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