第08章 整形外科疾患 / I. その他の整形外科疾患
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Question
問題 848 徒手検査と疾患の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1トムゼンテスト――――頸肩腕症候群不正解
  2. 2ライトテスト―――――肘部管症候群不正解
  3. 3ファレンテスト――――手根管症候群正解!
  4. 4ヤーガソンテスト―――腱板損傷不正解
Explanation
解説
1. [誤り]トムゼン(トムセン)テストは上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の検査法であり、頸肩腕症候群の検査ではない。 手関節背屈に抵抗を加えて外側上顆部の疼痛を誘発する検査であり、前腕伸筋群起始部の炎症を評価する。頸肩腕症候群は特定の徒手検査法が確立されていない症候群である。
2. [誤り]ライトテスト(Wright test)は胸郭出口症候群(過外転症候群)の検査法であり、肘部管症候群の検査ではない。 上肢を外転90度・外旋位にして橈骨動脈の拍動減弱を確認する。肘部管症候群の検査にはティネル徴候(肘部管部叩打)やフローマン徴候を用いる。
3. [正解]ファレンテスト(Phalen test)は手根管症候群の代表的な検査法である。 手関節を最大掌屈位に保持し(両手を強く合わせて押す)、30〜60秒以内に正中神経領域(母指〜環指橈側)のしびれや痛みが増強すれば陽性とする。手根管内圧が上昇して正中神経が圧迫されることで症状が再現される。ティネル徴候(手根管上の叩打で末梢にしびれが放散)とともに手根管症候群の診断に有用な検査である。
4. [誤り]ヤーガソンテスト(Yergason test)は上腕二頭筋長頭腱炎の検査法であり、腱板損傷の検査ではない。 肘関節屈曲位で前腕回外に抵抗を加え、結節間溝部の疼痛を誘発する。腱板損傷の検査にはドロップアームテストやペインフルアークサインなどを用いる。 | 徒手検査 | 正しい対象疾患 | 選択肢の誤った組合せ | |:---|:---|:---| | トムゼンテスト | 上腕骨外側上顆炎(テニス肘) | 頸肩腕症候群 | | ライトテスト | 胸郭出口症候群(過外転症候群) | 肘部管症候群 | | ファレンテスト | 手根管症候群 | ―(正しい組合せ) | | ヤーガソンテスト | 上腕二頭筋長頭腱炎 | 腱板損傷 | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 徒手検査と疾患の正誤対応</p>
Key Points
ポイント
  • ファレンテストは手関節を最大掌屈位に保持し正中神経の圧迫症状(しびれ)の誘発を確認する手根管症候群の検査である。トムゼンテストは上腕骨外側上顆炎、ライトテストは胸郭出口症候群、ヤーガソンテストは上腕二頭筋長頭腱炎の検査であり、それぞれの正しい組合せを把握しておく必要がある。
  • 重要用語: ファレンテスト, 手根管症候群, トムゼンテスト, ライトテスト, ヤーガソンテスト を正確に理解しておくこと。
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