第08章 整形外科疾患 / F. 脊椎疾患
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Question
問題 759 「75歳の男性。病院を受診し、脳梗塞による軽い片麻痺と診断された。」麻痺側にみられる所見はどれか。
  1. 1バレー徴候正解!
  2. 2ロンベルグ徴候不正解
  3. 3ラセーグ徴候不正解
  4. 4ケンプ徴候不正解
Explanation
解説
1. [正解]バレー(Barre)徴候は、軽度の上位運動ニューロン障害(錐体路障害)を検出するための検査である。上肢では両手を前方に挙上して手掌を上に向け保持させると、麻痺側の上肢が徐々に回内・下降する。下肢では腹臥位で膝を90度に屈曲させて保持させると、麻痺側の下肢が徐々に下降する。脳梗塞による片麻痺では麻痺側でバレー徴候が陽性となり、軽度の筋力低下を鋭敏に検出できるため臨床的に非常に有用である。
2. [誤り]ロンベルグ(Romberg)徴候は、閉眼直立時に体の動揺が著明に増大する所見であり、深部感覚(位置覚)障害を検出する検査である。脊髄後索の障害や末梢神経障害で陽性となる。脳梗塞による片麻痺を検出する検査ではない。
3. [誤り]ラセーグ(Lasegue)徴候は、仰臥位で膝伸展位のまま下肢を挙上させて坐骨神経痛を誘発する検査であり、腰椎椎間板ヘルニアによる神経根圧迫の検出に用いられる。脳梗塞による片麻痺とは無関係な検査である。
4. [誤り]ケンプ(Kemp)徴候は、腰椎を後側屈させて腰下肢痛を誘発する検査であり、椎間関節症や腰椎椎間板ヘルニアの評価に用いられる。脳梗塞による片麻痺を検出する検査ではない。
Key Points
ポイント
  • バレー徴候は軽度の片麻痺を鋭敏に検出する検査であり、上肢では回内・下降、下肢では腹臥位膝屈曲位からの下降で評価する
  • ロンベルグ徴候は深部感覚障害、ラセーグ徴候・ケンプ徴候は腰椎疾患に関連する検査であり、片麻痺の評価とは異なる
  • 重要用語: バレー徴候, 片麻痺, 上位運動ニューロン障害, ロンベルグ徴候, ラセーグ徴候 を正確に理解しておくこと。
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