第08章 整形外科疾患 / D. 筋・腱疾患
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Question
問題 695 手の腱鞘炎について正しいのはどれか。
  1. 11 回の外力により起こる。不正解
  2. 2ドケルバン病は手関節橈側に起こる。正解!
  3. 3槌指の原因である。不正解
  4. 4局所の発赤を認める。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]腱鞘炎は1回の外力(急性外傷)ではなく、反復する動作による慢性的な機械的刺激(オーバーユース)で起こる。手指や手関節の繰り返し使用が腱と腱鞘の摩擦を増大させ、炎症を引き起こす。
2. [正解]ドケルバン(de Quervain)病は手関節橈側の橈骨茎状突起部における狭窄性腱鞘炎であり、短母指伸筋腱と長母指外転筋腱が通る第1背側区画の腱鞘に炎症が生じる。手の使用頻度の高い中年以降の女性や妊娠後期・出産直後の女性に好発する。フィンケルスタインテストが特異的な診断法である。
3. [誤り]槌指(マレットフィンガー)は指の伸筋腱の終止部断裂や末節骨の裂離骨折が原因であり、腱鞘炎が原因ではない。ボールが指先に当たるなどの外傷で生じるDIP関節の伸展不能(屈曲変形)である。
4. [誤り]局所の発赤は化膿性腱鞘炎(細菌感染による腱鞘炎)でみられる所見であり、非感染性の狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病やばね指)では通常、発赤は認めない。狭窄性腱鞘炎では圧痛と腫脹が主体である。
Key Points
ポイント
  • ドケルバン病は手関節橈側(母指側)の狭窄性腱鞘炎であり、短母指伸筋腱と長母指外転筋腱の腱鞘に生じる。腱鞘炎は反復動作で生じ(1回の外力ではない)、槌指の原因ではなく(槌指は伸筋腱断裂)、局所の発赤は化膿性腱鞘炎の所見(狭窄性では通常なし)。
  • 重要用語: ドケルバン病, 手関節橈側, フィンケルスタインテスト, 狭窄性腱鞘炎, 槌指との鑑別 を正確に理解しておくこと。
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