1. [誤り]腱鞘炎は1回の外力(急性外傷)ではなく、反復する動作による慢性的な機械的刺激(オーバーユース)で起こる。手指や手関節の繰り返し使用が腱と腱鞘の摩擦を増大させ、炎症を引き起こす。
2. [正解]ドケルバン(de Quervain)病は手関節橈側の橈骨茎状突起部における狭窄性腱鞘炎であり、短母指伸筋腱と長母指外転筋腱が通る第1背側区画の腱鞘に炎症が生じる。手の使用頻度の高い中年以降の女性や妊娠後期・出産直後の女性に好発する。フィンケルスタインテストが特異的な診断法である。
3. [誤り]槌指(マレットフィンガー)は指の伸筋腱の終止部断裂や末節骨の裂離骨折が原因であり、腱鞘炎が原因ではない。ボールが指先に当たるなどの外傷で生じるDIP関節の伸展不能(屈曲変形)である。
4. [誤り]局所の発赤は化膿性腱鞘炎(細菌感染による腱鞘炎)でみられる所見であり、非感染性の狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病やばね指)では通常、発赤は認めない。狭窄性腱鞘炎では圧痛と腫脹が主体である。