第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
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Question
問題 641 「60歳の女性。生来健康で病気や外傷の既往はない。3ヶ月前から右膝の疼痛と腫脹に気付く。膝の完全屈曲がやや困難。」最も起こりにくいのはどれか。
  1. 1歩行開始時の疼痛不正解
  2. 2膝蓋跳動不正解
  3. 3膝関節の内反変形不正解
  4. 4下肢の脚長差正解!
Explanation
解説
1. [誤り]変形性膝関節症では運動開始時痛(starting pain)が典型的な初期症状である。教科書にも「疼痛は椅子から立ち上がるなどの運動開始時に多い」と記載されている。歩き始めに痛みが出て、しばらく歩くと軽減する傾向がある。
2. [誤り]変形性膝関節症では関節液の貯留がみられ、膝蓋跳動(膝蓋骨の浮動感)が陽性となる。教科書にも「関節液が貯留し膝蓋骨の浮動感を認める」と記載されている。
3. [誤り]変形性膝関節症では内側関節裂隙の狭小化に伴い内反変形(O脚)をきたしやすい。教科書にも「関節の変形は内反変形でO脚を呈することが多い」と記載されている。
4. [正解]下肢の脚長差は変形性膝関節症単独では起こりにくい。脚長差は先天性股関節脱臼、大腿骨頸部骨折後、変形性股関節症の進行例など、主に股関節疾患で認められる所見である。膝関節の変形性関節症では関節面の変形や内反・外反変形は生じるが、下肢全体の長さに差が出ることは通常ない。
Key Points
ポイント
  • 60歳女性・既往なし・膝痛と腫脹→一次性変形性膝関節症が最も考えられる。歩行開始時痛・膝蓋跳動・内反変形は変形性膝関節症の典型所見である。脚長差は股関節疾患の所見であり、膝関節疾患では起こりにくい。
  • 重要用語: 変形性膝関節症, 歩行開始時痛, 膝蓋跳動, 内反変形, 脚長差 を正確に理解しておくこと。
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