1. [誤り]メモをとるように勧めるのは記憶障害(新しい情報を覚えられない、思い出せない)に対する代償手段である。半側空間無視では視覚情報の見落としが問題であり、メモは本質的な解決にならない。
2. [誤り]周囲の人が動作を促すのは発動性低下(自発性の障害、前頭葉損傷などで見られる)や無動、無関心などに対する対応である。半側空間無視では患者自身が左側の存在に気づかないことが問題であり、単に動作を促すだけでは不十分である。
3. [正解]左半側空間無視がある患者では、左側の視覚情報を認識できないため、特に歩行時に左側の障害物、段差、溝などに気づかず転倒する危険性が非常に高い。段差に注意するよう繰り返し指導し、また左側を意識的に見るよう促すことが重要な対応となる。環境整備として左側の障害物を除去することも有効である。
4. [誤り]同時に複数の課題をさせないのは注意分割障害(同時に複数のことに注意を向けられない)や遂行機能障害に対する配慮である。半側空間無視の主な問題は左側への注意欠如であり、課題の数よりも左側への注意喚起が優先される。