第07章 代謝・栄養疾患 / A. 糖代謝異常
1 / 3
Question
問題 553 「70歳の男性。約20年前に2型糖尿病と診断され薬物治療を受けている。最近急に複視が出現した。正中視で右眼は外転位をとっている。対光反射は異常なく眼瞼下垂もない。」神経症状発現の病態生理として正しいのはどれか。
  1. 1浮腫不正解
  2. 2虚血正解!
  3. 3炎症不正解
  4. 4圧迫不正解
Explanation
解説
1. [誤り]浮腫は糖尿病性動眼神経麻痺の主な病態生理ではない。浮腫は糖尿病性黄斑症や腎症でみられる。
2. [正解]糖尿病性動眼神経麻痺は微小血管障害による虚血が主な病態生理である。動眼神経を栄養する血管が障害され、神経が虚血に陥る。対光反射が保たれるのは、瞳孔線維が神経の外側を走行し虚血の影響を受けにくいためである。
3. [誤り]炎症は糖尿病性動眼神経麻痺の主な病態生理ではない。炎症による脳神経障害はサルコイドーシスや髄膜炎などでみられる。
4. [誤り]圧迫による動眼神経麻痺は脳動脈瘤(特に後交通動脈瘤)や腫瘍で起こるが、その場合は瞳孔散大を伴う。本症例は対光反射が正常であり圧迫ではない。
Key Points
ポイント
  • 糖尿病性動眼神経麻痺は微小血管障害による神経虚血が原因である。
  • 対光反射が保たれることが糖尿病性と圧迫性の鑑別点となる。
  • 重要用語: 虚血、微小血管障害、糖尿病性神経障害、対光反射保持 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶