1. [誤り]血尿は前立腺肥大症の初期症状ではない。進行例では前立腺表面の血管が怒張して血尿がみられることがあるが、初期にはみられない。血尿は腎・尿路結石、膀胱癌、腎細胞癌、糸球体腎炎などの器質的疾患で多い症状である。
2. [誤り]尿失禁は前立腺肥大症の進行期にみられる症状であり、初期症状ではない。進行すると残尿が増加し膀胱内圧が上昇して、尿があふれ出る溢流性尿失禁を来す。教科書にも「さらに進行すると尿失禁を起こす」と記載されている。
3. [正解]前立腺肥大症の初期症状は夜間頻尿である。肥大した前立腺が尿道を圧迫することで膀胱刺激症状が生じ、初期には夜間頻尿として発症する。その後、遷延性排尿、尿放出力低下、尿線細小化が加わり、進行すると残尿感、排尿困難、最終的には尿閉や溢流性尿失禁に至る。50歳以上の男性に好発する。
4. [誤り]排尿時痛(排尿痛)は膀胱炎や尿道炎など尿路感染症の症状であり、前立腺肥大症の初期症状ではない。前立腺肥大症では排尿時に痛みを伴うことは通常ない。