第05章 腎・尿器疾患 / F. 前立腺疾患
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Question
問題 411 前立腺肥大で誤っているのはどれか。
  1. 1直腸内指診では正常の硬さである。不正解
  2. 2残尿感は飲酒によって強くなる。不正解
  3. 3老人に多い。不正解
  4. 4性腺摘出術を行う。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]前立腺肥大症の直腸内指診では弾性硬で表面平滑な腫大した前立腺を触知し、硬さは正常〜やや硬い程度である。前立腺癌のような石様硬の硬結とは異なる点が鑑別上重要である。
2. [誤り]飲酒はアルコールによる利尿作用に加え、前立腺のうっ血を招くため、排尿障害や残尿感が悪化する。前立腺肥大症の患者には飲酒の制限が指導されることがある。
3. [誤り]前立腺肥大症は加齢と男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の関与により高齢男性に好発する。教科書では80〜90歳男性の90%以上に潜在癌がみられるとの記載もあり、老人に多い疾患である。
4. [正解]前立腺肥大症の治療は薬物療法や経尿道的前立腺切除術(TUR-P)、温熱療法、レーザー焼灼術などであり、性腺(精巣)摘出術は行わない。精巣摘除術が行われるのは前立腺「癌」に対する内分泌療法としてであり、前立腺肥大症とは治療法が異なる。前立腺肥大症は良性腫瘍である。
Key Points
ポイント
  • 前立腺肥大症の治療(薬物療法、TUR-P)と前立腺癌の治療(精巣摘除術+エストロゲン投与の内分泌療法)を混同しないこと。性腺摘出術は前立腺癌の治療である。
  • 直腸指診の所見:前立腺肥大=弾性硬・表面平滑、前立腺癌=石様硬・硬結触知という違いも重要な鑑別点。
  • 重要用語: 前立腺肥大症、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)、直腸指診、前立腺癌との鑑別 を正確に理解しておくこと。
項目前立腺肥大症前立腺癌
性質良性腫瘍悪性腫瘍
発生部位移行領域(尿道周囲腺)外腺
直腸指診弾性硬・表面平滑石様硬・硬結
治療TUR-P、薬物療法精巣摘除術、前立腺全摘出術
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