1. [誤り]前立腺肥大症の直腸内指診では弾性硬で表面平滑な腫大した前立腺を触知し、硬さは正常〜やや硬い程度である。前立腺癌のような石様硬の硬結とは異なる点が鑑別上重要である。
2. [誤り]飲酒はアルコールによる利尿作用に加え、前立腺のうっ血を招くため、排尿障害や残尿感が悪化する。前立腺肥大症の患者には飲酒の制限が指導されることがある。
3. [誤り]前立腺肥大症は加齢と男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の関与により高齢男性に好発する。教科書では80〜90歳男性の90%以上に潜在癌がみられるとの記載もあり、老人に多い疾患である。
4. [正解]前立腺肥大症の治療は薬物療法や経尿道的前立腺切除術(TUR-P)、温熱療法、レーザー焼灼術などであり、性腺(精巣)摘出術は行わない。精巣摘除術が行われるのは前立腺「癌」に対する内分泌療法としてであり、前立腺肥大症とは治療法が異なる。前立腺肥大症は良性腫瘍である。