第05章 腎・尿器疾患 / B. 腎不全
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Question
問題 390 慢性腎不全で適切でない検査所見はどれか。
  1. 1血清尿素窒素高値不正解
  2. 2血清クレアチニン高値不正解
  3. 3尿濃縮力増加正解!
  4. 4代謝性アシドーシス不正解
Explanation
解説
1. [誤り]慢性腎不全では糸球体濾過量の低下により尿素の排泄が障害され、血清尿素窒素(BUN)が高値となる。BUNは腎機能障害の重要な指標の一つであり、慢性腎不全で必ず上昇する検査値である。
2. [誤り]慢性腎不全ではクレアチニンの腎排泄が障害され、血清クレアチニンが高値となる。血清クレアチニンは食事の影響を受けにくく、BUNよりも腎機能をより正確に反映する指標として重要である。
3. [正解]慢性腎不全では尿濃縮力は増加ではなく低下する。腎尿細管の機能障害により尿を十分に濃縮できなくなり、等張尿(尿比重が固定される)を排泄するようになる。初期には多尿や夜間頻尿として現れ、進行すると乏尿となる。尿中β2-ミクログロブリン高値やNAG活性高値も尿細管障害の指標となる。
4. [誤り]慢性腎不全では腎でのH+(水素イオン)排泄障害と重炭酸イオン(HCO3-)の再吸収障害により代謝性アシドーシスを呈する。重症例ではクスマウル呼吸がみられることがある。
Key Points
ポイント
  • 慢性腎不全では尿濃縮力は「低下」する。増加は誤りである。尿細管の障害により等張尿を排泄するようになる。
  • 慢性腎不全の検査所見として、BUN高値、血清クレアチニン高値、代謝性アシドーシスはいずれも適切な所見である。
  • 重要用語: 尿濃縮力低下、等張尿、BUN、血清クレアチニン、代謝性アシドーシス を正確に理解しておくこと。
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