1. [誤り]慢性腎不全では糸球体濾過量の低下により尿素の排泄が障害され、血清尿素窒素(BUN)が高値となる。BUNは腎機能障害の重要な指標の一つであり、慢性腎不全で必ず上昇する検査値である。
2. [誤り]慢性腎不全ではクレアチニンの腎排泄が障害され、血清クレアチニンが高値となる。血清クレアチニンは食事の影響を受けにくく、BUNよりも腎機能をより正確に反映する指標として重要である。
3. [正解]慢性腎不全では尿濃縮力は増加ではなく低下する。腎尿細管の機能障害により尿を十分に濃縮できなくなり、等張尿(尿比重が固定される)を排泄するようになる。初期には多尿や夜間頻尿として現れ、進行すると乏尿となる。尿中β2-ミクログロブリン高値やNAG活性高値も尿細管障害の指標となる。
4. [誤り]慢性腎不全では腎でのH+(水素イオン)排泄障害と重炭酸イオン(HCO3-)の再吸収障害により代謝性アシドーシスを呈する。重症例ではクスマウル呼吸がみられることがある。