第04章 呼吸器疾患 / D. その他の呼吸器疾患
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Question
問題 349 肺癌の所見と浸潤部位との組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1嗄声 ― 反回神経不正解
  2. 2顔面浮腫 ― 上大静脈不正解
  3. 3縮瞳 ― 迷走神経正解!
  4. 4呼吸困難 ― 気管支不正解
Explanation
解説
1. [誤り]反回神経(迷走神経の枝)が肺癌に浸潤されると声帯麻痺をきたし、嗄声(かすれ声)が生じる。 特に左反回神経は大動脈弓を迂回して走行するため、左肺門部の腫瘍やリンパ節転移により障害されやすい。この組合せは正しい。
2. [誤り]上大静脈が肺癌に圧迫・浸潤されると静脈還流障害が生じ、上大静脈症候群として顔面浮腫・頸静脈怒張・上肢浮腫が出現する。 この組合せは正しい。
3. [正解]**正しい(誤った組合せ)。** 縮瞳はホルネル症候群の一部であり、交感神経(星状神経節)への浸潤で生じるものであって、迷走神経の浸潤ではない。 肺尖部癌(パンコースト腫瘍)が交感神経節に浸潤すると、瞳孔散大筋への交感神経入力が障害されて縮瞳をきたす。 迷走神経浸潤で生じるのは嗄声(反回神経は迷走神経の枝)である。
4. [誤り]肺癌が気管支に浸潤して気道を狭窄・閉塞すると呼吸困難が生じる。 閉塞性肺炎を合併することもある。この組合せは正しい。 | 所見 | 正しい浸潤部位 | 誤った組合せ | |:---|:---|:---| | 嗄声 | 反回神経(正しい) | ― | | 顔面浮腫 | 上大静脈(正しい) | ― | | 縮瞳 | 交感神経(星状神経節) | 迷走神経は誤り | | 呼吸困難 | 気管支(正しい) | ― | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 肺癌の所見と浸潤部位の正しい対応</p>
Key Points
ポイント
  • 縮瞳(ホルネル症候群)は交感神経への浸潤で生じるものであり、迷走神経の浸潤ではない。嗄声は反回神経(迷走神経の枝)、顔面浮腫は上大静脈、呼吸困難は気管支への浸潤で生じる。
  • 肺癌の浸潤部位と臨床所見の対応関係は頻出事項であり、特に交感神経と迷走神経(反回神経)の区別が重要である。
  • 重要用語: 縮瞳, 交感神経, ホルネル症候群, 反回神経, 上大静脈症候群 を正確に理解しておくこと。
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