1. [誤り]うっ血性心不全では起坐位をとることで下半身への血液貯留が増し、静脈還流量が減少して肺うっ血が軽減する。
起坐呼吸は左心不全に特徴的な症状であり、臥位では呼吸困難が増悪し、座位で軽減する。
2. [誤り]一側性気胸では患側を上にした側臥位をとることで、健側肺を下方に位置させて重力により十分な換気を確保できる。
患側肺は虚脱しているため、健側肺の換気を優先する体位が適切である。
3. [誤り]一側性胸水では健側を上にした側臥位をとることで、胸水が患側に貯留したまま健側肺への圧迫を軽減し、換気を確保できる。
健側肺が上方に位置することで胸水による圧迫から解放される。
4. [正解]**正しい(誤った組合せ)。** 腹痛の軽減体位は仰臥位ではなく、側臥位や膝を胸に引き寄せた屈曲位(胎児様姿位)である。
仰臥位では腹壁が伸展して腹腔内の緊張が増し、むしろ疼痛が増悪することがある。
膝を屈曲して腹壁の緊張を緩めることで腹痛が軽減する。
| 症状 | 正しい軽減体位 | 理由 |
|:---|:---|:---|
| うっ血性心不全 | 起坐位 | 静脈還流減少により肺うっ血軽減 |
| 一側性気胸 | 患側上位の側臥位 | 健側肺の換気確保 |
| 一側性胸水 | 健側上位の側臥位 | 健側肺の圧迫軽減 |
| 腹痛 | 側臥位・膝屈曲位 | 腹壁の緊張緩和 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 症状と正しい軽減体位</p>