1. [誤り]肺胞隔壁の線維化は間質性肺炎(肺線維症)の病態であり、肺気腫の病態ではない。
肺気腫では肺胞壁の破壊・拡張が特徴である。
2. [正解]肺気腫が進行すると肺胞の破壊により換気効率が低下し、CO2の排出が障害されてCO2ナルコーシスをきたすことがある。
CO2ナルコーシスとは、高炭酸ガス血症が持続して延髄の呼吸中枢が麻痺し、低酸素血症のみで呼吸が刺激される状態である。
この状態で高濃度酸素を投与すると呼吸中枢の刺激が抑制され、呼吸停止をきたす危険がある。
そのため、肺気腫患者への安易な高濃度酸素投与は避けるべきである。
3. [誤り]肺気腫では気道閉塞により呼気は延長するのであり、短縮ではない。
閉塞性換気障害の特徴として、呼気時に気道が虚脱しやすく空気の排出に時間がかかる。
4. [誤り]肺気腫では肺胞の破壊と空気のトラッピング(残存)により残気量は増加する。
減少ではなく、残気率の上昇が特徴的な肺機能所見である。