第04章 呼吸器疾患 / A. 感染性呼吸器疾患
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Question
問題 265 マイコプラズマ肺炎で正しい記述はどれか。
  1. 1ウイルス性の疾患である。不正解
  2. 2水痘様の発疹が出る。不正解
  3. 3頑固な咳を伴う。正解!
  4. 4成人に感染しない。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]マイコプラズマはウイルスではなく、細胞壁を持たない最小の細菌(Mycoplasma pneumoniae)である。通常の細菌とウイルスの中間的な大きさであり、細胞壁を持たないため、ペニシリン系やセファロスポリン系抗菌薬は無効である。マクロライド系や新キノロン系抗菌薬が有効である。
2. [誤り]マイコプラズマ肺炎では水痘様の発疹はみられない。水痘は水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus)による感染症で、全身に水疱性発疹が出現する。マイコプラズマ肺炎では呼吸器症状が主体である。
3. [正解]マイコプラズマ肺炎の特徴は頑固な乾性咳嗽である。39℃近い高熱と空咳が特徴であり、夜間眠れないほどの咳をしばしば認めるが、膿性痰は出ない。若年者では頻度の高い肺炎である。
4. [誤り]マイコプラズマ肺炎は若年者(小児〜若年成人)に好発するが、成人にも感染する。若年成人での肺炎の原因として重要であり、全年齢で発症しうる。
Key Points
ポイント
  • マイコプラズマ肺炎は頑固な乾性咳嗽(空咳)を特徴とする異型肺炎であり、若年者に好発する。
  • マイコプラズマは細菌であるがウイルスではなく、細胞壁を持たない最小の細菌である。
  • 治療はマクロライド系抗菌薬が第一選択であり、ペニシリン系・セファロスポリン系は細胞壁を持たないため無効である。
  • 高熱と夜間の頑固な空咳が特徴的で、膿性痰は通常認めない。水痘様の発疹は出現しない。
  • 重要用語: マイコプラズマ肺炎、乾性咳嗽、異型肺炎、マクロライド系抗菌薬 を正確に理解しておくこと。
肺炎の種類起炎微生物特徴的症状有効な抗菌薬
肺炎球菌性肺炎肺炎球菌(細菌)高熱・膿性痰・胸痛ペニシリン系
マイコプラズマ肺炎Mycoplasma pneumoniae高熱・頑固な乾性咳嗽マクロライド系・新キノロン系
ウイルス性肺炎インフルエンザウイルスなどかぜ症状・全身倦怠感対症療法(抗ウイルス薬)
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