1. [誤り]静止時振戦はパーキンソン病の4大症状の一つであり、安静時に出現する丸薬丸め運動(pill rolling tremor)である。
肝硬変でみられる振戦は肝性脳症に伴う羽ばたき振戦(フラッピング振戦)であり、静止時振戦とは異なる。
2. [正解]急性胆嚢炎では右季肋部痛が特徴的な症状である。
胆嚢は右季肋部に位置し、胆石の嵌頓や細菌感染により炎症が起こると、右季肋部の激しい疼痛と圧痛がみられる。
マーフィー徴候(右季肋部を圧迫しながら吸気させると痛みで吸気が止まる)も重要な身体所見である。
発熱、悪心・嘔吐、黄疸を伴うことも多い。
3. [誤り]女性化乳房はエストロゲン代謝障害により肝硬変でみられる症状であり、慢性膵炎の症状ではない。
慢性膵炎では上腹部痛・背部痛、消化吸収障害による脂肪便、二次性糖尿病がみられる。
4. [誤り]潰瘍性大腸炎の主症状は粘血便を伴う下痢であり、便秘ではない。
大腸粘膜のびまん性炎症により、血性下痢、テネスムス(しぶり腹)が特徴的にみられる。
| 疾患 | 特徴的な症状 |
|:---|:---|
| 肝硬変 | 羽ばたき振戦、クモ状血管拡張、女性化乳房 |
| 急性胆嚢炎 | 右季肋部痛、発熱、マーフィー徴候 |
| 慢性膵炎 | 上腹部痛・背部痛、脂肪便、二次性糖尿病 |
| 潰瘍性大腸炎 | 粘血便、血性下痢 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 消化器疾患と特徴的症状</p>