1. [誤り]日本の食道癌は扁平上皮癌が約90%以上を占める。腺癌が多いのは欧米の食道癌であり、バレット食道(逆流性食道炎により食道下部の粘膜が胃粘膜に化生した状態)から腺癌が発生することがある。日本では扁平上皮癌が圧倒的に多い。
2. [誤り]食道癌は中高年(60歳以上)に好発し、若年者に多い疾患ではない。60〜70歳代での発症が最も多く、加齢とともに発生頻度が上昇する。若年者での発症は稀である。
3. [誤り]食道癌は男性に多く、男女比は約6:1である。女性に多い疾患ではない。危険因子である喫煙・飲酒の習慣が男性に多いことが男女差の原因と考えられている。
4. [正解]食道癌の危険因子としてアルコール摂取と喫煙が最も重要である。飲酒と喫煙には相乗効果があり、両方を行う人では発癌リスクが大きく上昇する。特にアルコールフラッシャー(飲酒で顔が赤くなる人)はアルコール代謝産物のアセトアルデヒドが蓄積しやすく、食道癌のリスクが非常に高い。熱い食物の摂取も危険因子とされている。