1. [誤り]逆流性食道炎は胸やけ(胸骨後部の灼熱感)や呑酸(酸っぱいものが上がってくる)が主症状であり、空腹時痛で食事により改善するパターンは特徴的ではない。高齢者に多く、若年者には少ない疾患である。
2. [誤り]胃癌は中高年(50〜70歳代)に多く、22歳の若年者では頻度が低い。また空腹時痛よりも食欲不振・体重減少・心窩部不快感・吐血・下血などが主症状である。5〜6年の長期経過も胃癌とは合致しない。
3. [誤り]胃潰瘍は食後に痛みが増強するのが特徴であり、空腹時痛で食事により改善するのは十二指腸潰瘍の特徴である。胃潰瘍では食物による胃粘膜の刺激で痛みが増悪し、十二指腸潰瘍では食物により胃酸が中和されて痛みが軽減する。
4. [正解]22歳の若年男性で、5〜6年の経過があり、空腹時痛で食事摂取により改善する腹痛は十二指腸潰瘍に最も特徴的である。十二指腸潰瘍は若年男性に好発し、空腹時や夜間に心窩部痛が増強し、食事で軽減する。ヘリコバクター・ピロリ菌感染が70〜90%に認められる。再発を繰り返すことも特徴的である。