1. [誤り]食道炎では食道粘膜の炎症により、食物通過時に粘膜が刺激されて嚥下痛(嚥下時痛)が生じる。逆流性食道炎では胃酸により粘膜障害が起こり、高度なものでは潰瘍を形成して強い嚥下痛をきたす。胸焼けとともに食道炎の代表的症状である。
2. [誤り]食道癌では腫瘍による食道狭窄のため嚥下障害が生じ、食事摂取量が低下する。さらに癌による消耗(悪液質)が加わり、進行に伴って著明な体重減少がみられる。体重減少は食道癌の重要な症状であり、この組合せは正しい。
3. [誤り]食道けいれん(びまん性食道痙攣)では食道の平滑筋が不規則に攣縮するため、食物の通過障害による嚥下困難(つかえ感)や胸痛が生じる。内視鏡検査やX線検査で食道の攣縮像がみられる。この組合せは正しい。
4. [正解]食道静脈瘤と呼吸困難の組合せは誤りである。食道静脈瘤は肝硬変などによる門脈圧亢進により、食道下端の静脈叢が拡張したものである。通常は無症状であるが、破裂すると大量の吐血・下血を起こし、ショック症状を呈する。出血が主症状であり、呼吸困難は主症状ではない。ただし、大量出血によるショックの結果として二次的に呼吸困難が生じることはある。