1. [誤り]アトピー性皮膚炎は主にI型(即時型)アレルギーが関与しており、II型アレルギー(細胞障害型)ではない。教科書にはIgE値の上昇やI型アレルギー機序の関与が明記されている。II型アレルギーはIgG・IgMが関与する細胞障害型であり、自己免疫性溶血性貧血や不適合輸血反応に関与する。
2. [誤り]アトピー性皮膚炎が四肢の伸側に好発するのは乳児期の特徴であり、幼児期以降・成人では四肢の屈側(肘窩・膝窩)に好発する。教科書には「幼少児期(4~10歳頃): 頸部や関節窩などに苔癬化局面ができる」と記載されており、全体として屈側病変が特徴的である。
3. [誤り]アトピー性皮膚炎では皮膚のバリア機能は低下している(亢進ではない)。フィラグリン遺伝子の異常やセラミドの減少により角質層のバリア機能が障害され、経皮水分蒸散量(TEWL)が増加し、アレルゲンの侵入が容易になる。バリア機能低下が病態の重要な要素である。
4. [正解]アトピー性皮膚炎ではスキンケア(保湿ケア)が治療の基本として重要である。教科書には「日常の生活環境や全身の清潔を保つことが大切である」「保湿剤やステロイド外用薬を適宜使用し」と記載されている。皮膚のバリア機能が低下しているため、保湿剤の定期的な塗布により皮膚を保護し、アレルゲンの侵入を防ぎ、症状の改善・再燃予防を図ることが重要である。