第13章 その他の領域 / E. 皮膚科疾患
1 / 3
Question
問題 1368 アトピー性皮膚炎について正しいのはどれか。
  1. 1主にⅡ型アレルギーが関与する。不正解
  2. 2四肢の伸側に好発する。不正解
  3. 3皮膚のバリア機能が亢進している。不正解
  4. 4スキンケアが重要である。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]アトピー性皮膚炎は主にI型(即時型)アレルギーが関与しており、II型アレルギー(細胞障害型)ではない。教科書にはIgE値の上昇やI型アレルギー機序の関与が明記されている。II型アレルギーはIgG・IgMが関与する細胞障害型であり、自己免疫性溶血性貧血や不適合輸血反応に関与する。
2. [誤り]アトピー性皮膚炎が四肢の伸側に好発するのは乳児期の特徴であり、幼児期以降・成人では四肢の屈側(肘窩・膝窩)に好発する。教科書には「幼少児期(4~10歳頃): 頸部や関節窩などに苔癬化局面ができる」と記載されており、全体として屈側病変が特徴的である。
3. [誤り]アトピー性皮膚炎では皮膚のバリア機能は低下している(亢進ではない)。フィラグリン遺伝子の異常やセラミドの減少により角質層のバリア機能が障害され、経皮水分蒸散量(TEWL)が増加し、アレルゲンの侵入が容易になる。バリア機能低下が病態の重要な要素である。
4. [正解]アトピー性皮膚炎ではスキンケア(保湿ケア)が治療の基本として重要である。教科書には「日常の生活環境や全身の清潔を保つことが大切である」「保湿剤やステロイド外用薬を適宜使用し」と記載されている。皮膚のバリア機能が低下しているため、保湿剤の定期的な塗布により皮膚を保護し、アレルゲンの侵入を防ぎ、症状の改善・再燃予防を図ることが重要である。
Key Points
ポイント
  • アトピー性皮膚炎ではスキンケア(保湿ケア)が治療の基本。皮膚バリア機能が低下しているため保湿による皮膚保護が重要。
  • I型アレルギー(IgE介在型)が関与し、幼児期以降は四肢屈側(肘窩・膝窩)に好発する。
  • 重要用語: アトピー性皮膚炎, スキンケア, バリア機能低下, I型アレルギー, 屈側好発 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶