第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
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Question
問題 620 いわゆる五十肩について誤っているのはどれか。
  1. 1肩関節周囲炎が一因となる。不正解
  2. 2帯を結ぶのが困難となる。不正解
  3. 3痛みは寒冷時に増強する。不正解
  4. 4予後不良である。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]五十肩は肩関節周囲炎そのものを指す用語であり、正確には「一因となる」ではなく同義である。肩関節周囲の腱板・滑液包・関節包などの退行変性を基盤とした炎症性病変の総称であり、この記述自体は臨床的に矛盾しない。
2. [誤り]結帯動作(帯を結ぶ=肩関節の外転と内旋の組み合わせ)は五十肩で制限される代表的な動作である。関節包の拘縮により、結帯動作や結髪動作(外転と外旋の組み合わせ)が困難になるのが五十肩の典型的な症状である。
3. [誤り]五十肩の痛みは寒冷刺激により増悪しやすく、また夜間に強くなる傾向がある。教科書にも「疼痛は寒冷によって増悪し、また、夜間に強くなる傾向がある」と記載されている。
4. [正解]五十肩(肩関節周囲炎)の予後は一般に良好であり、「予後不良」という記述は誤りである。痙縮期→拘縮期→回復期と各期数か月をかけて経過し、多くの場合1年ないし1年半で日常生活に支障がなくなることが多い。保存的治療(薬物療法、リハビリテーション、鍼灸、マッサージ)が基本で、自然経過でも改善する。
Key Points
ポイント
  • 五十肩(肩関節周囲炎)は50代を中心に40代後半〜60代前半に好発し、肩関節周囲軟部組織の加齢による退行変性を基盤とする。結帯動作・結髪動作の制限が特徴的で、寒冷時・夜間に痛みが増強する。予後はおおむね良好で1〜1年半で回復する。
  • 重要用語: 五十肩, 肩関節周囲炎, 結帯動作, 結髪動作, 退行変性 を正確に理解しておくこと。
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